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「中小企業の技術者が育成のために高専へ講師を派遣」

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中小企業庁は28日、「高等専門学校等を活用した中小企業人材育成」の採択結果を発表した。
これは中小企業の持つ優れた技術の継承と若年技術者の育成を支援するため、地域の高等専門学校 が保有する設備やノウハウを活用するもので、苫小牧(北海道)、沼津(静岡県)、豊田(愛知県)、鈴鹿(三重県)、 御坊(和歌山県)、八代(熊本県)の6件の商工会議所が提案の主体となっている。
他にも学校へ企業技術者を講師として派遣し、生徒や教員の現場研修などを行う工業高校 実践教育導入事業なども行われており、中小製造業と学校との産学連携は地域ごとに毎年盛り上がっている。

一昔前では産学連携といえば、大手製造業の研究開発部門と大学の研究所が、技術や製品を共同研究開発する 為に行うもの、という認識が強かったが、最近では今回のように様々なケースが存在している。
そして、紙面を賑わすのは今回のような人材の教育や育成に関するものが多い。
それは共同研究開発という産学連携が既に一般化したのに対し、教育研修に関わるものはまだまだ発展途上 にあることの表れかもしれない。

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そもそも教育研修が着目されたのは日本社会に「現場力」が欠如していることが危惧され始め、学生のうちから 「現場力」を身に付けさせる為の訓練が必要だと考えられたからだ。
ここで言う「現場力」とは、中小企業が行っている業務のことであり、学生が通常の学生生活を行っている中では、 なかなか触れる事の出来ないものが多い。
今回のようなケースやインターンシップ事業など、中小企業に焦点を当てた産学連携が今後さらに加速していくと予想される。