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国内金型メーカーの向かうべき先は・・・

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2007年6月19〜20日に「型技術者会議」(大田区産業プラザ)の特別セッションが開催された。
そこで、「がんばる日本の型屋さんパート2」と題し、国内中小金型メーカーの生き残り策について 活発な意見交換が交わされたそうだ。 各社の考え方は千差万別だったが、意見が分かれた二つの考え方を下記に紹介する。

静岡の小出製作所の意見
同社はアルミニウム合金のダイカスト金型や鋳造金型を手掛けている。
代表取締役社長の小出悟氏は,今後中小金型メーカーが生き残るためには,
M&Aや企業間の緩やかな連携を視野に入れるべきだと主張
する。
各企業が個別に技術を磨くのは当然としても,それだけでは限界があるからだ。
同氏は,規模拡大の例としてアークを挙げる。
アークはここ数年だけでも数十社の金型メーカーを買収している。
数十社それぞれの得意技術やノウハウを持ち寄ることで、製品デザインから量産まで
の全工程を一手に引き受ける体制を整えている。

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茨城のカワマタ・テクノスの意見
同社はゴム成形用金型の作製やゴム成形そのものを手掛けている。
代表取締役社長の川又重雄氏は,少数精鋭という業容でも生き残る術はあると主張している。
同社は「安い・早い・うまい」だけを追求する同質競争とは一線を画し、顧客の生産準備段階に 入り込みながら問題を指摘したり改善策を指摘したりする提案型のビジネスを志向している。
そのためには、全従業員が顧客の情報を共有し、一人ひとりが経営者の意識をもって行動する必要があると 川又氏は指摘する。

同じ金型メーカーでも考え方が正反対と言えるが、どちらも正しい意見だと思われる。
要は目指す方向性が両者は違う、と言えるだろう。
今後の金型メーカーの動向に注目したい。