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独自のアイディアによって、人材をうまく活用

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若手技術者の採用難、団塊世代の一斉退職…などといった人材問題が取り上げられる事が多くなった昨今、それらの逆境にも負けず独自のアイディアによって、人材をうまく活用している会社が大阪にある。

大阪府枚方市に本社と工場を構える某ベンチャー企業(以下、某社)は、高密度実装用メタルマスクの洗浄装置において高いシェアを誇る企業である。この企業は若手技術者に大きな仕事を任せる、という風土を持っており、その為か若手がヒット商品を開発する例が少なくないという。

この若手の活躍の裏側には思わぬ秘訣がある。それは、60歳を超えた定年退職者の積極活用である。某社は2003年頃から定年退職者の積極採用をはじめ、業績を急拡大させた。定年退職者が第一線で開発に従事する若手技術者に対して技術のアドバイスをする役目を果たしているのである。いわば定年退職者を「知恵袋」として活用し、若手の教育に役立てているのである。また、業績の拡大だけでなく、若手の離職率も激減したという。

人材の活用や伝承などが大きな問題として叫ばれている昨今の日本で、某社が見せるこの取組みは、単に人材活用と技術の伝承を具現化しただけでなく、目に見える形での成果につなげた素晴らしい成功事例と言えるだろう。

イメージ画像定年退職者をうまく活用していこうという取組みは各所で起こっている。研究開発者と大学の研究所のマッチング事業(リエゾン事業)を行っている株式会社IBLC(https://www.kmplace.jp/)は、大手メーカーの研究職を定年退職したOB人材を中小製造業へ派遣する、というサービスを行っている。当サービスの目的は、中小製造業者の技術開発力の向上や大手メーカーへの技術の売込みを支援する為であるが、まだまだ働ける定年退職者をうまく流通させる、という点において、非常に社会的意義の高いサービスと言える。

ますます高齢化が深刻になってくる現代日本で、上記のように人材を様々な形でうまく活用させていくことが、働き手不足の問題を解決する一手になることは間違いない。

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